あらきとうりょう
タイトル | あらきとうりょう |
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団体名 | 天理教 |
所在地 | 奈良県天理市 |
創刊年 | 1947年 |
種別 | 季刊 |
【主な内容構成】
『あらきとうりょう』は、天理教青年会が発行する機関誌である。同会は1918年10月25日に創立され、今日では天理教内の16歳から40歳までの同会の趣旨に賛同する青年男子によって組織されている。
『天理教事典(第三版)』によれば、本誌は、天理教の教義的・思想的独自性を明らかにすることを目的として、1947年8月に創刊された。青年布教者を対象として、教理研究・布教・求道活動のための理論雑誌と、天理教青年会の活動を有効に推進するための広報・啓蒙を行う機関誌としての役割を担っているとされる。
誌名にもなっている「あらきとうりょう」は、天理教教祖である中山みきが示した原典「みかぐらうた」の、「やまのなかへとゆくならバ あらきとうりやうつれてゆけ」という一節から引かれた言葉であり、未開の山林に分け入って開拓をする者、転じていまだ天理教の伝わらないところへ出かけ、布教・求道活動に努める者を意味する。この言葉は現在、天理教青年会の行動理念としても採用されている。
本誌は、天理教の行事や天理教青年会の各支部の活動などに関する写真、天理教の教主である真柱や同会会長の言葉、同会会員のインタビューなども豊富に掲載されていることから、天理教の闊達に活動する側面を看守できる資料であるといえる。
また、本誌の大きな特徴として、「特集」と題し、複数の論考を掲載している点があげられる。「特集」では、天理教の教理・行事関係のみならず、他宗教に関するものや、その時々の社会問題・流行に沿った話題など、多岐にわたるテーマを取り上げている。執筆者も天理教関係者だけでなく、研究者や専門家、評論家、作家、ジャーナリストなど、様々な人物が寄稿している。天理教だけでなく、社会問題・社会状況について学ぶ際の読み物としても大変有用なものとなっている。
【道蔦汐里】2024年11月