こころの友
タイトル | こころの友 |
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団体名 | 日本基督教団 |
所在地 | 東京都新宿区 |
創刊年 | 1929年 |
種別 | 月1回発行(第三種郵便物) |
【主な内容構成】
本紙は日本基督教団の出版部門、日本キリスト教団出版局が発行する一般向けの伝道新聞である。キリスト教にはじめて触れる人々への伝道用に配布されるため、信徒のインタビューを主として、キリスト教の考えや聖書の人物に関する知識を平易な表現で伝えている。日本基督教団は各教会や信徒からの献金を通じて、本紙を金銭的に困難な状況にある教会へ配布することで開拓伝道を促している。
紙面構成は4面構成となっている。紙面の内容は発行年によって変更する箇所はあるものの、おおまかな構成は1990年代から現在まで変わらない。第1面には各界で活躍しているキリスト教徒のインタビューが掲載されている。第2面と第3面には聖書に関する豆知識のほか、国内各地の教会の牧師による説教や特定の寄稿者からの記事が掲載されている。第4面には料理のレシピや各教会の教会堂や所蔵品を紹介するコーナーが設けられている。
本紙の大きな特色は、一般の読者がキリスト教に対して親しみを覚えやすいような紙面作りである。例えば第1面ではアーティストや作家のほかNPO法人の代表などが、自身の職業が信仰生活とどのように結びついているか語っている。これは各界において重要な立場にあるクリスチャンが登場することで、キリスト教にはじめて触れる人々の信頼獲得するねらいがあるといえよう。
また本紙の第2面や第3面には家族や子育ての悩みに専門家が応えるコラムが掲載されていることも特色である。具体的には「パパとママのための性教育講座」(2009年4月~2010年3月)や2011年から2012年に掲載された「イクメン&ソフリエのすすめ」(2011年4月~2012年3月)といったコラムがある。本紙がキリスト教とは直接的には関係のない小説や映画を、キリスト教的な観点から紹介していることと省みると、子育て中の世代をターゲットに伝道を試みていることが読み取れる。
【箕浦よはな】2024年11月