こすもす
タイトル | こすもす |
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団体名 | 中山身語正宗 |
所在地 | 佐賀県基山町 |
創刊年 | 1981年 |
種別 | 月刊 |
【主な内容構成】
中山身語正宗は、1912年に八坂覚恵(1870~1942)を創始者として開宗した真言宗系の教団である。覚恵が「根本大悲の親」から授かったとされる「身語正」の教えに基づいた修行の実践が重視される。
『こすもす』は、同宗「こすもす」編集室が発行していた月刊機関誌である。かつては本誌とは別に発行する『めぐみ』が教団の活動を伝える主要な媒体であったが、1981年に宗報としての役割を本誌に一本化して創刊された。やがてインターネットによる情報発信を重視する観点から、2015年12月の第420号をもって終刊となり、現在では教団ホームページ上の「こすもす電子版」と称したブログで活動を伝えている。なお、『めぐみ』は現在も発刊中。
基本的には一面で題字とともにトップ記事を掲載するレイアウトで統一され、正月号など一部の例外を除きモノクロである。内容を見ると、まず管長のあいさつや教示が一面で伝えられることが多い。そのほかのトピックとして、重要な会議や研修会等の報告、予算・決算の広告、年中行事の様子、年間予定、宗教一般に関する知識の解説などが誌面を飾り、教内全般の作用に関わる事柄の報告と周知を使命としていることがうかがえる。
特に掲載の頻度が高いのが「感謝運動」と呼ばれる活動についてである。感謝運動とは、日曜日の朝食を抜いて断食をし、その分を浄財として寄附すること。集められた浄財は、災害被災地への支援や児童福祉などに充てられる。たとえば2011年4月の第364号では、東日本大震災の被災者への緊急支援として、感謝運動基金から1億円の義援金を贈ったことが伝えられている。また、感謝運動の「成満者」の人数が毎号掲載されていることから、同運動が中山身語正宗にとって重要であることを示す意図があると思われる。
【梶龍輔】2024年11月