みちのだい
タイトル | みちのだい |
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団体名 | 天理教 |
所在地 | 奈良県天理市 |
創刊年 | 1930年 |
種別 | 年3回刊 |
【主な内容構成】
『みちのだい』は、天理教婦人会の機関誌である。1910年創立の同会は、天理教の女性信者による組織で、教内における教育・福祉事業に注力してきた。今日でも「天理託児所」「婦人会洗濯場」の運営にあたるなど、天理教の活動を支える重要な組織の一つであるといえる。
『天理教事典(第三版)』によれば、1930年に本誌の前身である同会の機関誌が創刊されたが、『天理時報』に統合された後、用紙等の都合によって中断されたという。1938年に『みちのだい』と改題され再発行されたが、戦時体制のもとで廃刊された。しかし、戦後の同会の再発足に合わせ、1947年に復刊されたという。誌名の「みちのだい」とは、本席・飯降伊蔵の「おさしづ」に登場する言葉で、現在では「婦人会や女性信者のあり方を象徴する言葉」であるとされる。
教理に関する解説・論考、信者のエッセイなど、掲載内容は多岐にわたるが、主に以下2つのメイントピックが存在する。
1つ目は、教会本部で定期的(近年は毎年4月19日)に開催される「婦人会総会」、および本部や地方で定期的に開催され、25歳までの女性信者を対象とした「女子青年大会」の内容と、それらに向けた準備活動の紹介である。真柱や婦人会会長、信者代表らによる講話の内容や式次第、グラビアなどが掲載されている。
2つ目は、各年に定められた「活動方針」と呼ばれる同会の活動目標に向けた取り組みの紹介である。各地で行われる講習会や布教活動などが掲載されている。
上記以外にも特筆すべきコーナーとして「母親講座」がある。同会は天理市民会館や各地の支部などで、乳幼児を持つ母親を対象に、教えに基づいた子育てを学ぶ場として、母親講座を開催している。同コーナーでは不定期にその講話内容の要旨などを紹介している。
本誌は、総じて天理教婦人会全体の活動報告という性格を有している。同会がどのように天理教の活動の一翼を担っているのか、また天理教の理想とする女性信者像とは何かを理解する際に、大いに役立つものであると思われる。
【道蔦汐里】2024年11月