みちのとも

みちのとも

タイトルみちのとも
団体名天理教
所在地奈良県天理市
創刊年1891年
種別月刊

【主な内容構成】

 『みちのとも』は、天理教において広報布教・文書伝道を担当している天理教道友社が発行する月刊機関誌である。『天理教事典(第三版)』によれば、本誌は、1891(明治24)年に「教会にて雑誌発刊致し度きに付伺」という機関誌創刊に関するお伺いを、本席(飯降伊蔵)にたて、「おさしづ」により許可されたことで創刊された雑誌であるという。創刊以来、同一誌名で、同一発行所から出版を続けており、日本国内において最も長い歴史を有する雑誌の一つであるとされる。
 かつては教報としての側面が強く、教会本部の方針を教内全般に周知徹底させることが目的とされていたという。現在では内容が多岐にわたっているが、その教報としての性格は引き続き有しており、真柱による「諭達」やその解説なども本誌に掲載されている。また、天理教教会本部や各地の教会における人事情報、信者登録や別席参加者数などに関する統計情報、祭典における祭文や儀礼担当者などが、毎月詳細に記載されている。
 上記の他に掲載されているトピックとして、真柱訓話・挨拶、祭典における神殿講話、教理に関する解説・論考、信仰心が綴られた手記・エッセイ、各地の教会・支部などにおける活動紹介、天理教道友社の新刊紹介などがあげられる。また、天理教教会本部や各地の教会における活動、天理教にゆかりのある人物や品を映した写真も多数掲載されており、グラビアページも充実している。
 本誌の特徴として、天理教全体としての活動を俯瞰できること、信者や教会長から教会本部員、真柱に至るまで、教団内の幅広い人物が寄稿していること、100年以上の歴史を有し、通時的に天理教の動向や教勢を見て取れることがあげられる。
 天理教を横断的にも縦断的にも把握することができる本誌は、天理教を知るために欠かすことができない機関誌であると位置づけられる。
【道蔦汐里】2024年11月

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