りばいばる

りばいばる

タイトルりばいばる
団体名日本ホーリネス教団
所在地東京都東村山市
創刊年1949年
種別月刊

【主な内容構成】

 『りばいばる』は日本ホーリネス教団の月刊誌である。同教団は、C・E・カウマンと中田重治が1901年に開設した中央福音伝道館および、そこから成立した東洋宣教会日本ホーリネス教団を源流としている。その後日本聖教会ときよめ教会への分裂や、日本基督教団への合同を経て、1949年に日本ホーリネス教団として独立した。聖潔(きよめ)と訳されるホーリネスはジョン・ウェスレーの影響下で成立した一派であり、現在の日本福音連盟(JEF)に加盟する教会が主にこの系列に属している。かつての母体である東洋宣教会は現在ではワン・ミッション・ソサエティ(OMS)と呼ばれている。
 毎号の誌名の傍には「聖書信仰」「伝道第一」「四重の福音」「信仰による自立」「教会形成」という言葉が常に掲げられており、同教団の方針を指し示している。四重の福音とは、中田重治が説いた新生・聖化・神癒・再臨の4つを重視するという姿勢を表している。また、誌名からわかるように「リバイバル」すなわち熱心な伝道活動によって多くの人が信仰を表明することも、しばしば言及される中心的な概念である。
 紙面の構成は年代によって細かく変化しているが、概ね説教の書き起こし、信徒の証し(信仰の語り)、教義の解説、イベントの告知と報告、教団本部および各教区のニュース、海外のホーリネス系教団の情報と海外宣教活動の報告などからなっている。「福音による和解委員会」による政治的な諸問題に関する意見表明も見られる。
 新年度となる毎年5月号には教会所在地・任命一覧表として、各教区・教会の牧師や教団委員の名簿が掲載されている。さらに、同教団の教師育成のための神学校である東京聖書学院の案内もたびたび掲載されており、『東京聖書学院後援会ニュース』が本誌に付されていることもある。
 イベントの内訳は、教団委員向けのものとしては毎年3月に開かれる教団総会および年会がある。総会では会計や方針に関する議案の審議が行われ、年会では講演や任命式、記念式典などが行われる。一般信徒を対象としたものとしては、1月と7-9月に各地区で開かれる「聖会」および夏のキャンプが存在する。聖会では内外から講師を招いての講演と聖餐式が行われ、キャンプは小・中学生向けのものから、高校生、青年、ファミリー向けまで用意されている。いずれも信仰を表明する場として重要視されており、開催された多くの聖会とキャンプの模様の報告が以降の号に掲載されている。
 それらの定例イベントに加え、ユースジャム、ファミリージャム、信徒大会、教職および勧士(信徒説教者)向けセミナーなど多数の不定期イベントも開催されている。「子どもミニストリー」「ユースミニストリー」「マリッジミニストリー」「ファミリーミニストリー」といった形で、さまざまな年代、立場の人への伝道や信仰形成を試みる姿勢がうかがえる。
【藤井修平】2024年11月

教団刊行物デジタル事典のトップページに戻る