仏教ライフ
タイトル | 仏教ライフ |
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団体名 | 一般社団法人・仏教情報センター |
所在地 | 東京都文京区 |
創刊年 | 1985年 |
種別 | 年4回発行 |
【主な内容構成】
本誌は一般社団法人・仏教情報センターが発行する一般向けの季刊紙である。同センターは「人に 社会に よりそう仏教をめざして」の理念のもと1983年の創設以来「仏教テレフォン相談」を行っており、各宗派の僧侶150余名の僧侶有志が相談員を務め、仏事の相談、人生の悩みなどに応えている。HPによると2020年には相談件数が18万6千件を突破しているという。また『仏教情報センター2021年度年次報告書』によると、2021年6月から2022年5月末日までに開室された180日間で、合計3,126件の相談が寄せられている。この他にも「いのちを見つめる集い」「仏教ライフサークル」などの活動を継続的に行っている。
本誌「仏教ライフ」の編集も相談員が担当している。2013年のお盆号(107号)より全面カラーの紙面にリニューアルされた。正月号、春彼岸号、お盆号、秋彼岸号と年4回発行されており、時事問題の解説、紙上相談、一口法話、仏事Q&A、お参りスポット紹介、精進料理のレシピなど、一般読者向けの紙面づくりがなされている。東日本大震災発生後にはボランティアで現地に赴いた相談員の体験記なども連載されていた。「お坊さんは、どんな仕事をしているのですか?」(2013年秋彼岸号)といった一般の人々の素朴な疑問に丁寧に答えたり、「どうしたら腹の立つ相手と接することができますか?」(2019年春彼岸号)といった人間関係の悩みに仏教的知見から助言したりするコーナーもある。「衆生済度」の教えに基づき、一般の人々が抱える不安や苦しみに親身に寄り添おうとする仏教者たちの姿をみることができる。
なお、仏教情報センターは仏教テレフォン相談をはじめ、宗派の垣根を超えて人々の切実な悩みに寄り添う活動が高く評価され、2020年に第44回正力松太郎賞・本賞を受賞した。
【丹羽宣子】2024年11月