同朋新聞
タイトル | 同朋新聞 |
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団体名 | 真宗大谷派 |
所在地 | 京都市下京区 |
創刊年 | 1960年 |
種別 | 月刊誌(第三種郵便物) |
【主な内容構成】
真宗大谷派は、京都にある東本願寺を本山とする仏教教団である。鎌倉時代の仏教者である親鸞を宗祖とする。『同朋新聞』は、真宗大谷派の主要機関紙である。昭和35(1960)年5月から刊行開始(第三種郵便物として認可)。
『同朋新聞』は、主として真宗大谷派の寺院関係者や門信徒向けの機関紙である。内容としては、宗派内の行事や法要および宗派による活動の紹介が中心である。たとえば、「宗祖親鸞聖人御誕生850年・立教開宗800年慶讃法要」に関しては、真宗大谷派の事業としての側面もふくめて詳細に記述している。首都圏での活動についても精力的に紹介している。東京にある「真宗会館の教化活動(2018年1月号)」や「親鸞仏教センター開設20年(2021年12月号)」の特集が組まれている。真宗会館では毎週の日曜礼拝をはじめとして、一般向けの講座や親鸞フォーラムが行われるとともに、こども食堂も開催されている。特集記事を通して、宗派による多面的な社会発信の事例をみてとることができる。
本紙で長期にわたり掲載されている「現在[いま]を生きる(通信員リレーリポート)」では、全国各地の門信徒へのインタビューや同朋の会が紹介されている。2015年から2017年にかけては海外開教区の状況を発信する「The World」も連載され、世界各地の現状が伝えられた。また本紙では、真宗の聖典である『正信偈』や『阿弥陀経』などの解説も行われている。宗派内の僧侶による「今月の法話」もある。エッセイおよび読者からの投稿もあり、幅広く読者にうったえかけようとする姿勢がみられる。
本紙をとおして真宗大谷派の情勢を把握することができ、さらにさまざまな社会発信の取り組みとその効果について検証を行う基礎的な資料ともなる。
【高山秀嗣】2024年11月