宗報(浄土真宗本願寺派)

宗報(浄土真宗本願寺派)

タイトル宗報(浄土真宗本願寺派)
団体名浄土真宗本願寺派
所在地京都市下京区
創刊年1967年
種別月刊誌(第三種郵便物)

 浄土真宗本願寺派は京都の西本願寺を本山とする伝統仏教教団である。鎌倉時代の仏教者である親鸞(1173~1263)を宗祖とし、2023年には親鸞の生誕850年と立教開宗800年を記念した法要の開催が予定されている。
 『宗報』は本願寺派の主要機関誌であり、昭和42(1967)年9月に発刊(第三種郵便物として認可)され、2022年4月号現在、通巻653号である。内容としては宗派内のニュースや録事が掲載され、本願寺派の編集・発行により原則として毎月刊行されている(一部、合併号)。主として宗派の所属寺院に、宗派内の情報を発信、伝達することを目的としている。宗派全体の動静を把握するために所属寺院に対して行われる「宗勢基本調査」の結果も載る。
 仏教教団における本願寺派の特色は伝道教団という点にあり、最近の記事の特色としては、伝道に注目したものが多い。世界各地に浄土真宗の教えが広がっている実態を明らかにする海外開教区における実践や報告が掲載されている。
 近年の記事の特徴として、首都圏開教への注目がある。一例として「築地本願寺のいま」という連載がある。都市開教に取り組む寺院の事例が紹介され、都市開教のモデルと伝道の有効な方法論の構築をめざす試みが行われている。本願寺派の首都圏開教の実情や情報を適切に把握することが本誌を通じて可能である。
 なお、本誌内の寄贈誌紙紹介のコーナーには、全国各地の寺報に加えて海外開教区報一覧も含まれている。本誌をベースにして本願寺派の情報を多角的に収集することが可能な構成となっている。
【高山秀嗣】2024年11月

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