宗教新聞

宗教新聞

タイトル宗教新聞
団体名世界平和統一家庭連合(通称・統一教会)
所在地東京都新宿区
創刊年1979年
種別月1回

【主な内容構成】

 本紙は、統一教会(世界基督教統一神霊協会、現・世界平和統一家庭連合)のフロントとして宗教界、宗教人、学会、研究者及びその周辺に浸透および情報収集をする機能を果たしている。宗教新聞のHPを見る限りでは統一教会との関係はわからないが、前代表の前田外治氏、現代表の石丸志信氏は統一教会系団体の幹部である。紙面構成の根底には社是の「精神革命の旗手」「宗教連合の具現」「地上天国の実現」が流れている。
 以下、特徴を箇条書き的に挙げる。
①伝統宗教教団の動きを大きく報道する。神社界が目立ち、伝統仏教にも目を配っているが、報道される教団は変化がみられる。また、東京、神奈川などの神社・寺院の行事の報道が繰り返されるが、特定の神社、寺院に集中している。新春御挨拶や名刺広告によって同紙と親しい宗教人、団体が窺われ、記事への登場と重なる。
②海外のキリスト教関連記事は多くがCJC通信から報道。イスラム関係はカイロ特派員による。ヘルシンキ特派員記事は北欧の状況に詳しく、特異である。
③政治的立場は右派である。しかし、主張が紙面全体に出ているわけではない。
④統一教会系団体の記事は、ほかの記事と同じように報じられるので、同教会を知悉していなければ統一教会系であることは分からない。統一教会系研究機関やメンバーにも執筆の場が与えられている。
⑤宗教新聞主催講演会は「精神性」の強いテーマと人物が選定される。講演内容は紙面を2頁ほど割き、大きく扱う。
⑥新宗教とその関係者はあまり登場しないが、幸福の科学(大川隆法)とサイエントロジー、金光教泉尾教会の三宅善信氏が目につく。幸福の科学は書籍広告を出稿。神道国際学会は大きく報道される。
⑦NHK大河ドラマなど話題になった聖地訪問、人物の記事も多い。
⑧宗教産業や寺院イベントの広告とともに統一教会系の書籍などの広告が並ぶ。
【藤田庄市】2024年11月

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