教団新報
タイトル | 教団新報 |
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団体名 | 日本基督教団 |
所在地 | 東京都新宿区 |
創刊年 | 1933年 |
種別 | 隔週発行(第三種郵便物) |
【主な内容構成】
『教団新報』は日本基督教団が発行する機関紙である。同紙は教団総会をはじめ、常議員会、常設、特設委員会など教団の諸決定を各教会に伝えるほか、国内外の教区と諸教会の動向などを伝える役割を担う。
『日本キリスト教歴史大事典』によると『教団新報』の前身は植村正久が発刊した機関紙『福音新報』(1890~1891)である。同紙は内外の論者による神学思想や社会時評、新書紹介、教界ニュースなどを報じ、当時のキリスト教言論界に指導的役割を果たした。その後、1944年6月に発刊された2492号より『日本基督教団 教団新報』となった。
紙面構成は概ね4面構成となっている。第1~2面は教区総会や常議員会、海外宣教活動に関する報告のほか、社会問題とキリスト教をめぐる議論が掲載される。受難週やクリスマスには第1面に説教もみられる。3面には事務局報告や教師異同報告、伝道所の廃止情報が記されている。第4面には各教会の伝道活動や教会員の証(信仰の物語)、ボランティアやキャンペーンの募集、催し物情報、声明が掲載されている。
本紙の部落差別問題特別委員会、統一原理全国連絡会、在日韓国朝鮮人連帯特設委員会、靖国・天皇制問題委員会などをはじめとする各委員会の活動報告からは、同教団の政治的姿勢や人権運動に関する姿勢を読み取ることができる。また近年の教団内の問題を反映する特徴的な記事として、隠退教師やその配偶者の年金に関する会計報告や献金の呼びかけが挙げられる(2019年第4914号)。
現在は日本基督教団のウェブサイトで2005年2月19日発行に発行された第4572号から最新号までが公開されている。
【箕浦よはな】2024年11月