日蓮宗宗報

日蓮宗宗報

タイトル日蓮宗宗報
団体名念法眞教
所在地東京都大田区
創刊年1916年
種別月1回

【主な内容構成】

 『日蓮宗宗報』は、日蓮宗宗務院が毎月1回発行する日蓮宗教師向けの「官報」的な位置付けにあるものである。同誌は全国の寺院・教会・結社宛に一冊、また希望する非住職教師や沙弥にも送付される。教師資格を得るための最終道場である「信行道場開設要綱」や「信行道場修行願」のような重要書類も、同誌において公告される。
 『日蓮宗事典』によると『宗報』第一号は1916年12月に発行され、1937年まで月刊されていた。1935年6月より布教に関する専門的教誌『日蓮宗教報』が月2回刊行されるようになると、『宗報』から内容の一部が『教報』に移行。宗門からのお知らせや公告が両紙で重複掲載されるにつれ『宗報』は廃刊となり、その役目を『教報』が兼ねるようになったという。その後、1941年の三派合同に際し『教報』は名称が改められ、再び『宗報』として復刊された。その後、戦時中の中断を経て1946年6月に復刊した『宗報』が今も続くものである。
 現在の紙面構成は、宗令、告示、僧階叙任、住職任免、褒章等の他、1月号には管長と宗務総長による年頭挨拶、4月号には定例宗会概要として宗制の改定・廃止や予算書、決算書等が掲載される。毎号約100頁前後だが、宗会や全国宗務所長会議の議事録が掲載される号は200頁を大きく超えることも多い。この他、各種お知らせ、国際布教に携わる教師の伝道紀行や、全国布教師連合会や全国日蓮宗青年会によるリレー連載なども記載されることから、同誌は「官報」かつ「機関誌」的な性格を有するともいえる。
【丹羽宣子】2024年11月

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