目ざめよ!

目ざめよ!

タイトル目ざめよ!
団体名ものみの塔聖書冊子協会(エホバの証人)
所在地神奈川県海老名市
創刊年1946年
種別年3回刊

【主な内容構成】

 『目ざめよ!』はものみの塔聖書冊子協会(通称エホバの証人)が配布している冊子である。かつては『黄金時代』『慰め』の名称であったが、1946年に『目ざめよ!』に改称され、1956年に日本語版が刊行開始した。現在では世界の200以上の言語に翻訳されており、一部の言語は音声や手話による版も存在する。公式ウェブサイトに本誌のアーカイブが存在しており、1970年以降の内容を読むことができる。
 本誌の目的は「世界の出来事を考察し、さまざまな文化圏の人々のことを伝え、創造の驚異について述べ、健康に関する事柄を取り上げ、科学の話題を一般向けに説明するなどして情報を提供すると共に、今日の世界に終始目ざとくあるよう(2006年1月号)」読者を助けることだと述べられている。実際にそれぞれの号では宗教的信仰についてのみならず、健康、科学技術、自然、社会問題など生活に関わるさまざまなテーマが取り上げられている。各記事ではしばしば新世界訳聖書の引用がなされ、ものみの塔の教義と結びつけられている。
 また本誌は、全世界で内容が統一されており、各国の「執筆員」が記事を作成することによって、非常に幅広い話題をカバーしていることが特徴的であり、このことが国境を越えた信仰の共有に役立っていると考えられる。ただし徐々に刊行頻度は低下しており、当初は月2回刊で2006年から月刊となり、2016年から隔月刊、さらに2018年から年3回刊となるなど、初期の8分の1の頻度となっている。
 本誌には、少なくとも1970年代から一貫した創造論および反進化論の姿勢も見られる。進化論の問題点を指摘するだけではなく、「自然界に見られる設計」等として、生物の体の仕組みの精巧さを記述した上で、これが進化によって偶然生じることはありえず、神の創造の証拠であると述べられる。2012年から2017年までほぼ毎号掲載された「だれかが設計?」のコーナーもこの形式を踏まえており、生物の体の仕組みについて、それらが「進化によるものでしょうか。それとも、だれかが設計したのでしょうか」と問いかけられる。
【藤井修平】2024年11月

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