鶯乃声
タイトル | 鶯乃声 |
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団体名 | 念法眞教 |
所在地 | 大阪府大阪市鶴見区 |
創刊年 | 1961年 |
種別 | 月刊誌(第三種郵便物) |
【主な内容構成】
念法眞教は1925年に開宗された仏教系の新宗教教団である。1952年に宗教法人として登記した。開祖は小倉霊現(1886-1982)である。『鶯乃声』は念法眞教の信者向けの機関誌である。表紙には元号での刊行年月の他、皇紀と西暦による刊行年が併記してある。そのすぐあとに「教育に関する勅語」の原文とその口語訳が毎号掲載されている。続いて念法眞教で開祖小倉霊現により示された「御眞言」、「五聖訓」、十二段からなる「念法数え歌」、そして「九誓願」がやはり毎号載せられている。御眞言は「念法霊現 念力不可思議 感應神通」というものである。
開祖は親先生と呼ばれているが、親先生語録の「洗心浄語」があり、語録の中から、その時期に応じた数頁ほどの文が選ばれて掲載されている。語録の最初に開祖の戦闘帽をかぶった写真が掲げられているが、これについては、次のような説明文が付されている。「戦時中の苦しみを忘れず、再び戦争をしてはならないという戒めであり、また散華された英霊のお蔭で現在の平和と繁栄があることに感謝するためです。」なお開祖は生前、この戦闘帽をかぶった姿で各地での布教・教化活動をしていた。
次に信者たちの決意の言葉や「報恩の誓い」の言葉が掲載されている。報恩の誓いは、信者の体験談であり、念法眞教によって幸せになった体験や生き方が変わったなどの体験がつづられている。「住み良い世づくりの教養講座」というシリーズも続いているが、ここでは教団外の保守的論壇に登場するような人たちによる各種の評論や意見が数点掲載される。念法眞教は「心のいこい」というラジオ放送を毎朝行なっているが、その放送時間帯の告知もなされている。教団の主張や社会的な活動の特徴がよくわかる内容となっている。
【井上順孝】2024年11月