*フィリピン戦没者遺骨収集で厚労省が検証報告
記事年月 | 2011年10月-12月 |
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号数 | 53 |
媒体 | 国内 |
大分類 | 【A-3.習俗・慰霊】 |
国名 | 日本 |
トピック | |
記事タイトル | *フィリピン戦没者遺骨収集で厚労省が検証報告 |
本文テキスト | フィリピンで第2次世界大戦中に戦死した旧日本兵の遺骨収集事業をめぐり、日本兵以外の遺骨が混入している疑いが浮上している問題で、厚生労働省は10月5日、日本に移送前の遺骨110柱のDNA鑑定で約5割がフィリピン人の可能性が高いとの検証結果報告書を公表した。遺骨には女性や子どもと見られる遺骨も多数混入。NPO法人に委託していた遺骨の収集・判定について問題があったことを認め、既に日本に返還された遺骨への混入も否定できないことから千鳥ヶ淵戦没者墓苑に納骨された約4500柱を省内の霊安室に移したことも明らかにした。 遺骨収集事業をめぐっては、「フィリピン人の遺骨が盗まれ、日本兵の遺骨として売買されている」との疑惑も浮上していたが、報告書は「事業と盗掘を関連づける証言は得られなかった」とした。これに対し、先祖の遺骨が盗まれたとするフィリピンの少数民族マンギャン族の代表は、「今後、少数民族が暮らす地域では、日本からの戦没者遺骨収集団を受け入れない」との考えを明らかにした(毎日・東京 10/6、朝日・東京 10/6ほか)。 [→『ラーク便り』52号25頁参照] |