*天安門にウイグル人の車が突入炎上

*天安門にウイグル人の車が突入炎上

記事年月 2013年10月-12月
号数 61
媒体 国外
大分類 【B-1. 東アジア・太平洋地域】
国名 中国
トピック
記事タイトル *天安門にウイグル人の車が突入炎上
本文テキスト  10月28日正午、四輪駆動車が天安門広場前の長安街歩道を暴走、毛沢東の肖像が掲げられた故宮正面の「金水橋」に衝突、炎上した。これにより5人が死亡、38人が負傷した(朝日10/29)。突入した車両からはガソリン容器、ナイフ、鉄の棒、宗教的スローガンの書かれた旗が発見された(SANKEI EXPRESS11/2ほか)。事件の実行犯はウイグル自治区カシュガル地区アクト出身のウイグル人夫婦とその母親で、政府当局による土地の強制収用に反発したものとされる。同一家は所有地が強制収用された後、補償金が支払われていないとして9月下旬から10月初旬にかけて地元政府に陳情を行った。しかし申し出が受け入れられなかったので中央政府に陳情するため北京を訪れたが、そこでも門前払いを受けたという(毎日11/2ほか)。また同一家は6月に同自治区で起きた警官隊との衝突で射殺された遺族だとも伝えられており、共産党への反発が事件の動機とされる(日経10/30ほか)。
 11月3日、同事件を未然に防げなかったとして同自治区の新疆軍区司令官が交代(毎日11/4)、実行犯の出身村落周辺では厳しい検問が設けられ厳戒態勢が敷かれた。同村周辺ではイスラム教徒の男性に髭を剃るように強要したり、国有企業勤務者にモスクでの礼拝を禁じたりと、イスラム教徒に対する差別が横行しているという(毎日10/31)。天安門車両衝突事件に限らず、中国各地では陳情失敗の絶望感から暴力行為へ移行する事件が後を絶たない(読売11/8)。これを受け国家信訪局は11月29日までに、インターネットによる陳情受付を開始すると発表したが、司法の公正さに不信感を拭えない人民の反応は冷ややかだという(SANKEI EXPRESS11/30)。
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