*文化財の除染と風評被害、課題に

*文化財の除染と風評被害、課題に

記事年月 2014年7月-9月
号数 64
媒体 国内
大分類 【A-8.その他の宗教関連事象】
国名 日本
トピック
記事タイトル *文化財の除染と風評被害、課題に
本文テキスト  東日本大震災の原発事故による文化財の放射能汚染と風評被害への対応に、岩手県平泉町が苦慮していることが、9月23日、報じられた。中尊寺や毛越寺などの史跡をもつ平泉町は、震災後、空間放射線量が毎時0.23マイクロシーベルト以上の「汚染状況重点調査地域」に指定された。なかでも、国指定特別史跡「観自在王院跡」では、2012年6月に毎時0.30マイクロシーベルトが計測され、除染などの対策が当時急がれていたという。しかし、文化財を傷つけることが懸念され、除染作業を行うことができなかった。
 その後、同史跡内の空間放射線量は雨などで自然に低下し、国の基準値を下回ったが、「線量に不安を抱く保護者も多い」として現在でも修学旅行を避ける学校があるという。現在、町は観光協会や県、旅行会社などと連携し、風評被害の払拭を目指している(毎日・東京9/23)。
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