*予防接種拒否で471人逮捕
| 記事年月 | 2015年1月-3月 |
|---|---|
| 号数 | 66 |
| 媒体 | 国外 |
| 大分類 | 【B-3. 南アジア】 |
| 国名 | パキスタン |
| トピック | |
| 記事タイトル | *予防接種拒否で471人逮捕 |
| 本文テキスト | 世界最多のポリオ患者を抱えるパキスタンで、子どもへの予防接種を拒否した親らが行政命令に従わなかったとの容疑で逮捕された。警察当局によると、3月2日までに471人が逮捕され、さらに千人の逮捕状を請求したとしている。政府は、これまで予防接種を行う医療チームを派遣するなどポリオ対策を講じており、今回の逮捕を「根絶のための強制手段」と説明した。ポリオ蔓延の背景には、「パキスタン・タリバン運動(TTP)」による妨害活動が指摘されている。TTPは予防接種を「イスラム教徒の根絶を狙う陰謀」とし、医療関係者を対象とした攻撃でこれまでに約70人以上を殺害した。国民の多くは、政府とTTPとの対立の飛び火を警戒し、予防接種に消極的であるとみられる。なお、世界保健機関(WHO)によると、2014年の世界全体でのポリオ患者数は359人で、そのうちパキスタンの患者数が85%の306人を占める(読売 3/5)。 [→『ラーク便り』65号39頁参照] |