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世界宗教者平和会議(WCRP)日本委員会は、<過激派組織「イスラム国」>の人質殺害事件に関して2月6日に声明を発表した。WCRPはこれまでイスラム諸国で地元の宗教者と協働し人道支援を行い、「イスラームは非暴力と平和の宗教」とのメッセージを発信してきたとし、今回の犯行は「宗教の名を騙り、宗教をいわばハイジャックして宗教を悪用した行動」と批判し、到底是認できないと表明。その上で「イスラム国」が生まれた背景、原因について深い洞察を持つ必要と対話の重要性を強調している(12日付。WCRP関連で5日付に「新事務局長に国富敬二氏が選出」の記事)。超宗派の青年僧侶が集う「ボーズ・ビー・アンビシャス!!(BBA!!)」は2月6日に東京の曹洞宗青松寺で勉強会「『イスラーム国』について考える」を開いた。講師の高尾賢一郎氏(上智大学アジア文化研究所)は現在の「国際情勢の中で生まれた鬼子がイスラーム国」だと語った。さらにイスラムの多様性を解説し、安易に日本の感覚でムスリムを推し量ることに慎重な姿勢を示した(19日付。中外日報13日付に同類記事。仏教タイムス5日付に黒田壽郎・国際大学名誉教授の寄稿)。 |