*宗像・沖ノ島、世界文化遺産推薦が決定
記事年月 | 2015年7月-9月 |
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号数 | 68 |
媒体 | 国内 |
大分類 | 【A-1.神道】 |
国名 | 日本 |
トピック | |
記事タイトル | *宗像・沖ノ島、世界文化遺産推薦が決定 |
本文テキスト | 文部科学省の諮問機関である文化審議会は7月28日、2017年に国連科学教育文化機関(ユネスコ)の世界文化遺産への登録を目指す国内候補として、「宗像・沖ノ島と関連遺産群」(福岡県)を選定した。同遺産群は沖ノ島(宗像大社沖津宮(おきつみや))、沖津宮遥拝所、中津宮、辺津宮(へつみや)(以上宗像市)および新原(しんばら)・奴山(ぬやま)古墳群(福津市)から構成される。九州と朝鮮半島の中間にある沖ノ島には、4世紀から9世紀に航海の無事や大陸との交流の成功を祈った祭祀の跡がほぼ手つかずで残り、日本古代の信仰の姿やその変容を示すものと評価されている。朝鮮半島製の指輪や銅鏡から中東由来のガラス片まで、海外との活発な交流を示す約8万点の出土品が国宝に指定され、「海の正倉院」とも呼ばれている。現在も島全体が信仰の対象とされ、宗像大社の宮司が常駐するほかは許可なしの上陸は制限されており、女人禁制などの禁忌もある。地元住民らは推薦決定を喜ぶ一方、伝統や信仰の維持と観光の発展を両立する道を模索している(毎日・東京7/29、産経・東京7/29、西日本・福岡7/29、読売・福岡8/22)。 |