*「責任のない悪」問うドキュメンタリー

*「責任のない悪」問うドキュメンタリー

記事年月 2015年7月-9月
号数 68
媒体 国外
大分類 【B-2. 東南アジア】
国名 インドネシア
トピック
記事タイトル *「責任のない悪」問うドキュメンタリー
本文テキスト  9.30事件と呼ばれる1965年の共産主義者大虐殺の加害者が、虐殺場面を再現する様を追ったドキュメンタリー映画『アクト・オブ・キリング』(2014年公開)。そのジョシュア・オッペンハイマー監督の新作『ルック・オブ・サイレンス』が、7月4日より日本で公開された。続編とも言える本作は、自分が生まれる前に大虐殺で兄を失った眼鏡技師の男性が、地元で有力者となった加害者のもとを無料の「視力検査」で訪れ、当時の話を聞くというもの。タイトルには、今なお沈黙を余儀なくされる被害者側の立場が反映されている。「悪いヤツといわれた」「命令に従った」という加害者の「責任のない悪」に向き合う、被害者の現在を描いた(朝日・夕7/10ほか)。
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