*反IS武装勢力が欧米接近か
| 記事年月 | 2015年7月-9月 |
|---|---|
| 号数 | 68 |
| 媒体 | 国外 |
| 大分類 | 【B-4. 中東・西アジア】 |
| 国名 | シリア |
| トピック | |
| 記事タイトル | *反IS武装勢力が欧米接近か |
| 本文テキスト | 自らをアサド政権や「イスラム国」(IS)に代わる第三の選択肢であると主張するシリアの武装勢力が存在感を増している。シリア内戦の勃発時から活動していたシリアの反体制派イスラム武装組織「アフラル・シャム(シリアの自由人)」だ。「アフラル・シャム」は、アサド政権を打倒してイスラム法に基づく統治を打ち立てることを目指す点でISと似た思想を持っているが、ISとは敵対関係にある。カタール、サウジアラビアの支援を受け、軍事勢力としては反体制派のなかでもトップクラス。7月10日付の米紙『ワシントン・ポスト』、7月21日付の英紙『デーリー・テレグラフ』(いずれも電子版)などで、同組織の外交担当が、反体制派のイスラム主義勢力の主流を形成するとアピールしており、国際社会での第三勢力としての認知を狙っているとみられる。欧米は、「アフラル・シャム」がアルカイダ系組織と共闘していたことなどを問題視しており、同組織を「穏健派」と認めることは考えにくいと指摘されているが、世俗派の「自由シリア軍」が苦闘を強いられていることなどから、今後支援の対象となる可能性もあるという(毎日7/24)。 |