*宗派対立で政府麻痺
| 記事年月 | 2015年7月-9月 |
|---|---|
| 号数 | 68 |
| 媒体 | 国外 |
| 大分類 | 【B-4. 中東・西アジア】 |
| 国名 | レバノン |
| トピック | |
| 記事タイトル | *宗派対立で政府麻痺 |
| 本文テキスト | シリア内戦の影響でシーア派とスンニ派の対立が激化しているレバノンで、行政機能の麻痺が深刻化している。政府がゴミ処分用地を確保できなかったことから、首都ベイルートで数週間分のゴミが処分されず堆積された状態になった。8月19日に始まった市民の抗議デモは、数千人規模に膨れ上がり、首相退陣を要求した。23日にはデモ参加者の一部が暴徒化して警官隊と衝突する事態に発展。サラーム首相は抗議に一定の理解を示したものの、政府の機能不全の責任はスンニ派政党とシーア派政党の利害対立にあると強調した。両勢力の対立により、国会議員の投票で選出されるはずの大統領職が1年以上空席となっているほか、サラーム内閣も組閣に10ヶ月を要した。サラーム首相が退陣すれば、治安や経済はさらに停滞するとみられている(毎日・夕8/27ほか)。 |