*改正臓器移植法施行5年、子どもの臓器提供進まず
| 記事年月 | 2015年7月-9月 |
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| 号数 | 68 |
| 媒体 | 国内 |
| 大分類 | 【A-8.その他の宗教関連事象】 |
| 国名 | 日本 |
| トピック | |
| 記事タイトル | *改正臓器移植法施行5年、子どもの臓器提供進まず |
| 本文テキスト | 2010年に改正臓器移植法が施行されてから5年になるのにあわせ、日本臓器移植ネットワーク(移植ネット)は7月17日、これまでの医療機関とのやり取りなどを分析した結果を公開した。改正臓器移植法により、臓器提供について書面による意思表示は必須ではなくなり、また家族からの承諾があれば15歳未満の子どもからの移植も可能になっていた。この5年間で、移植ネットには医療機関から、18歳未満で回復困難になった子ども97人について臓器移植を検討する相談が寄せられたが、そのなかで移植に至ったのは14人(脳死判定後9人、心臓停止後5人)にとどまった。提供に至らなかった例のうち、12人については家族が病院に提供を申し出たものの施設の体制が整わなかったため、16人は家族が提供を望まなかったため見送られた(朝日・東京7/15、日経・東京7/18)。 大人を含めた脳死による臓器提供件数は244件で、年平均では改正前の約7倍となった。書面の意思表示はなく家族の承認で移植が行われた例は、そのうちの7割を占めた(産経・東京7/18)。 [→『ラーク便り』65号31頁参照] |