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11月23日午前10時頃、新嘗祭が開かれた靖国神社で、公衆トイレから爆発音がし、煙が出ているとの通報があった。警視庁公安部の調べによれば、トイレの天井裏に4本の金属製パイプがあり、導火線のようなものが付いていた。しかし爆発した形跡はなく、床には時限式発火装置の一部とみられるタイマーや焦げた電池ケースなどが落ちていた。公安部は発火装置が何らかの原因で燃え、爆発音につながったと見ている(朝日・東京・夕11/24ほか)。 公安部は、事件の際に防犯カメラに映っていた韓国人の男を容疑者として特定。12月9日、羽田空港に再入国した全昶漢(チョンチャンハン)容疑者を任意同行し、建造物侵入容疑で逮捕した。逮捕直後、全容疑者は「爆発物をトイレに仕掛けた」「もう一度仕掛けるために来日した」と供述したが、翌10日から容疑を否認。その後の調べで、何らかの装置を仕掛けたことを再び認めた。また、パイプに詰まっていた不審物からは火薬の原料となる硝酸カリウムが検出された。東京地裁は12月28日、全容疑者を建造物侵入罪で東京地裁に起訴。公安部は翌1月にも火薬類取締法違反容疑で再逮捕する方針(読売・東京・夕12/9、12/16、読売・東京12/29ほか)。 |