*労働党内の反ユダヤ主義問題
記事年月 | 2016年4月-6月 |
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号数 | 71 |
媒体 | 国外 |
大分類 | 【B-7. 西ヨーロッパ】 |
国名 | イギリス |
トピック | |
記事タイトル | *労働党内の反ユダヤ主義問題 |
本文テキスト | 左派政党である労働党の内部で、反ユダヤ主義が広がっているとの懸念がある。2014年にはナズ・シャー現労働党議員が中東和平に関し、イスラエル人をまとめて米国に移住させればよいと述べ、「イスラエルの国防費3年分よりもそうする方が安上がりだろう」と皮肉った。元ロンドン市長のケン・リヴィングストン氏も同議員の肩を持ち、ヒトラーに関する軽口を叩いて批判を浴びた。またロンドン市長のサディク・カーン氏も、「ロンドンのユダヤ教徒は労働党にますます居づらくなっていると感じている」と述べている。拡大するイスラム教徒共同体の間でも反ユダヤ主義が広がっており、指導的左派イスラム教徒のメディ・ハサン氏はこの状況を危惧しているという。実際に、2016年4月の統計では30~40%の英国のイスラム教徒が、ユダヤ人が政治やメディアを支配しているという陰謀論を信じているとの結果が出ている(The Japan Times6/14ほか)。 |