*アウシュヴィッツ強制収容所跡地を訪問
記事年月 | 2016年7月-9月 |
---|---|
号数 | 72 |
媒体 | 国外 |
大分類 | 【B-6. 東ヨーロッパ】 |
国名 | ポーランド |
トピック | |
記事タイトル | *アウシュヴィッツ強制収容所跡地を訪問 |
本文テキスト | ポーランド訪問中の教皇は7月29日、ナチス・ドイツが建設したアウシュヴィッツ強制収容所の跡地を訪問した。あくまで祈りのため、必要最小限の人数での「沈黙」の訪問を望むとし、過去の教皇の訪問時のようなミサや演説は行われなかった。教皇は1人で木陰の椅子で15分間祈りを捧げた後、刑場の跡地で元囚人11人および「諸国民の中の正義の人」(ナチスの迫害から命がけでユダヤ人を守ったと認定された非ユダヤ人)25人と面会した。また、餓死刑を宣告された囚人の身代わりとして亡くなったコルベ神父が入れられた牢でも1人、長い祈りを捧げた。ユダヤ人の間では、第二次世界大戦中に教皇庁がホロコーストを傍観したことへの言及があるかどうかに注目が集まっていたが、発言はなかった。一方で、教皇は芳名帳に「主よ、あなたの民をあわれんでください。あまりの残虐行為をおゆるしください」と記したという。伊ユダヤ人協会会長は、「祈りに集中する姿勢に感謝する。他者と生命を敬う内省のシンボルだ」と教皇の姿勢を称賛した(毎日7/30ほか)。 |