*神社・神職に関する実態調査に見る格差
| 記事年月 | 2016年7月-9月 |
|---|---|
| 号数 | 72 |
| 媒体 | 専門紙 |
| 大分類 | 9月 |
| 国名 | 日本 |
| トピック | 神社新報 |
| 記事タイトル | *神社・神職に関する実態調査に見る格差 |
| 本文テキスト | 神社本庁は2015年4~9月にかけて「神社・神職に関する実態調査」を行い、その結果をまとめ、刊行した。調査は、「神社に関する実態調査」(47問)と「神職・家族に関する実態調査」(26問)から成り、宮司及び宮司代務者1万310人を対象に実施し、6196人から回答を得た(回収率60.1%)。 結果のうち、神社・神職の格差に関わる面について紹介する。 (1)この10年間の氏子数の推移。「かなり減少した」26.7%、「少し減少した」40.6%で合わせると「減少」は67.3%。「増加」は10.5%。ただし、東京23区は「増加」が25.5%あり(「減少」は41.4%)、地域の規模により大きな差がある。 (2)後継者の有無。「いる」が63.3%、「いない」が33.1%。後継者決定の要因は、「いる」では「親の意向」46.4%(「いない」は15.3%)、「神職家としての使命感」66.4%(「いない」は30.4%)であり、一方、「いない」では「経済的安定感」の問題43.0%(「いる」は10.3%)、「資格の取得に関する問題」18.3%(「いる」は7.2%)となっており、大きな差がみられる。 (3)神社収入。「10万円以上100万円未満」28.2%、「100万円以上300万円未満」21.4%が上位2位を占め、3位が「1千万円以上5千万円未満」(11.4%)であり、格差が大きい。 調査の分析を行った石井研士・国学院大学教授は、<重要なことは、多数を占める地域の神社と都市部の神社や大社との活動基盤の格差だ>と指摘している。なお記事は1頁半を費し、グラフを多数掲載(26日付。同日付に論説<施策への有益な反映に期待>)。 |