*若者の宗教間対話を促す草の根フォーラム開催
| 記事年月 | 2016年10月-12月 |
|---|---|
| 号数 | 73 |
| 媒体 | 国外 |
| 大分類 | 【B-2. 東南アジア】 |
| 国名 | シンガポール |
| トピック | |
| 記事タイトル | *若者の宗教間対話を促す草の根フォーラム開催 |
| 本文テキスト | 国内少数派であるイスラム教徒の市民団体が主催する対話フォーラムが10月に催された。国外でのテロ事件などをきっかけに広がりつつある宗教間の溝を埋めようと試みる市民運動の一環として行われたもの。主に中国系とインド系、イスラム教徒の多いマレー系が多民族社会を形成するシンガポールでは、国営住宅に異なる民族出身の居住者を割り当てる制度を持つなど政府主導の宗教間融和も進められている。他方で、フォーラムを主催する市民は民間レベルでの草の根活動の重要性を強調する。「テロの報道のたびに、多くのムスリムは今回こそイスラムと無関係であってほしいと祈る」と語る主催者は、テロと関わりのないイスラム教徒が社会的な疎外感に苦しむ現状の打開を願う。今回のような市民同士の対話の場がイスラム教への正しい理解を促すだけでなく、孤立した若者が過激思想に走らず、異教徒のコミュニティへと自ら歩み寄る機会になることが期待されている(日経12/4)。 |