*寺の不動産を不正寄付の疑いで住職逮捕

*寺の不動産を不正寄付の疑いで住職逮捕

記事年月 2016年10月-12月
号数 73
媒体 国内
大分類 【A-2.仏教】
国名 日本
トピック
記事タイトル *寺の不動産を不正寄付の疑いで住職逮捕
本文テキスト  12月5日、黄檗宗安城寺(愛媛県松山市)の住職が不動産会社から貸付金を受ける際の担保としていた土地建物を無断で寄付したとして、大阪地検特捜部により背任の疑いで逮捕された。また8日には共謀の疑いで自称檀家総代の男も逮捕。いずれも22日に起訴された。 特捜部によると両被告は2012年1月、寺の建て替え名目で不動産会社から1億5千万円の融資を受け、期限までに返済できなかった場合は寺の土地建物で代物弁済をすることで合意した。しかし2014年7月、返済が滞っているにもかかわらず、住職の長男が運営する寺に寄付する形で土地建物の所有権を移転登記し、不動産会社に損害を負わせたとされる。
    不動産会社が契約履行を求めて2014年に起こした訴訟の資料によると、住職は同社に対してPL教団の次期教祖であると自称し、同社との借り入れ契約もPL教団本部内の教祖宅で行った。また報道によれば、住職は同社以外から資金を集める際も、PL教団の次期教祖になるための活動資金などと説明していた。PL教団は「この件について、当教団は一切関知しておらず、関係ない」としている(産経・大阪12/6ほか)。両被告は複数の関係先から合計で30億円以上の資金を集めていたと報じられているが、使途は明らかになっていない。特捜部は資金の流出先について捜査している(愛媛・松山12/6ほか)。
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