*大阪市、市有地をめぐる訴訟で住吉大社と和解
記事年月 | 2016年10月-12月 |
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号数 | 73 |
媒体 | 国内 |
大分類 | 【A-6.政治と宗教】 |
国名 | 日本 |
トピック | |
記事タイトル | *大阪市、市有地をめぐる訴訟で住吉大社と和解 |
本文テキスト | 大阪市は、住吉大社の末社・港住吉神社に無償貸与していた市有地をめぐる訴訟で、12月20日に大阪地裁で大社側と和解した。港住吉神社が現在の場所に移転したのは1917年。旧鎮座地が同市の計画した運河の予定地となったことが原因だった。そのため当時の市は大社側に対し、移転先に含まれる約2200平方メートルの市有地を無償貸与した。戦後、市は憲法の政教分離原則に基づき有償貸与へ切り替えようとしたが、交渉は難航。しかし、2010年に北海道砂川市の神社への市有地無償貸与をめぐって最高裁が下した判決に後押しされ、2012年7月には市有地を売却することで合意した。だが、市が示した約3億5300万円という価格に大社側が反発し、合意は決裂。市は2014年9月、建物の撤去と市有地の明け渡しを求め訴訟を起こした。大社側も訴訟で「明け渡しは地域住民の信仰の阻害にもつながり、自治体による信教の自由の侵害だ」と訴えていた。事態を重く見た大阪地裁は双方に和解勧告を出し、2億6500万円での売却で合意に達した(大阪日日・大阪12/22ほか)。 |