*戒律遵守との衝突をはらむ経済改革
記事年月 | 2017年1月-3月 |
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号数 | 74 |
媒体 | 国外 |
大分類 | 【B-4. 中東・西アジア】 |
国名 | サウジアラビア |
トピック | |
記事タイトル | *戒律遵守との衝突をはらむ経済改革 |
本文テキスト | 3月9日のニューヨーク原油先物市場で、1バレルが50ドルを下回るなど原油価格の低迷により、世界的な産油国サウジアラビアは近年「脱石油」の経済改革の必要性に迫られているが、この改革がイスラム教の戒律遵守を重んじる同国の風潮との衝突を引き起こす懸念がある。政府は女性の社会進出拡大を掲げるが、同国で女性は近親者の同行なしでの外出や車の運転が認められていない。また外国人観光客誘致の促進も目指すが、公的な場での男女同席は禁止されている。改革の中心を担うムハンマド副皇太子は、欧米の文化に抵抗のない若者の支持を取り込むなどして改革推進を試みている。しかし有力な王室支持者の中には厳格な戒律遵守を重視する原理主義的なワッハーブ派がおり、彼らが改革に激しく反発することが予想される(読売3/17)。 |