*「隠れキリシタン」表記の使い分け徹底
記事年月 | 2017年1月-3月 |
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号数 | 74 |
媒体 | 国内 |
大分類 | 【A-4.キリスト教】 |
国名 | 日本 |
トピック | |
記事タイトル | *「隠れキリシタン」表記の使い分け徹底 |
本文テキスト | 熊本県天草市は「隠れキリシタン」の表記について、禁教期の信者を「潜伏」、明治以降に教会の下に入らず独自の信仰形態を継続した信者を「かくれ」とする使い分けを徹底する方針を打ち出した。いずれも一般的には「隠れ」と呼ばれてきたが、キリシタン史研究では前者を「潜伏」、後者を「かくれ」や「隠れ」と呼んで区別してきた。さらに、後者を漢字で「隠れ」と表記すると、明治以降も隠れて信仰を続けていたとの誤解を与えかねない。 これらの点を踏まえ、長崎県と天草市では2007年から「潜伏」と「かくれ」を使い分けるようにしてきた。しかし使い分けはまだ一般には浸透しておらず、同市は「世界遺産登録に向け、歴史用語の混在は好ましくない」として、キリシタン関連施設での表記の使い分けを徹底する姿勢を示している(熊本日日・熊本1/11)。 |