*70年前の虐殺現場で遺体発掘、埋葬へ
記事年月 | 2017年1月-3月 |
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号数 | 74 |
媒体 | 国外 |
大分類 | 【B-6. 東ヨーロッパ】 |
国名 | スロベニア |
トピック | |
記事タイトル | *70年前の虐殺現場で遺体発掘、埋葬へ |
本文テキスト | 2016年10月、第二次世界大戦直後に虐殺され、中部の山中にあるフダヤマ炭鉱に遺棄された遺体の発掘作業が7年ぶりに実施された。以前の発掘では787人、今回は600人の遺体が発見されたが、さらに2~3千体が埋まっていると推定されている。戦時中、枢軸国に占領されるなか独立運動の中核を担った共産党は、戦後に政権を取ると「ファシスト側についた」とみなした市民や捕虜を数万~10万人虐殺し、遺体は山林や廃坑に放置されたままになっていた。2015年になって、キリスト教保守派の小政党「新スロベニア」(90議席中5議席)が「人は正しく埋葬される権利を持つ。尊厳の問題だ」と訴え、発掘と埋葬を促進する法案を提出。最大与党が賛成に回り、法案が可決されたことから、50万ユーロ(約6200万円)の予算がつき、発掘が進められるようになった(朝日2/6)。 |