*宗教冒涜問題で落選の知事に禁錮刑

*宗教冒涜問題で落選の知事に禁錮刑

記事年月 2017年4月-6月
号数 75
媒体 国外
大分類 【B-2. 東南アジア】
国名 インドネシア
トピック
記事タイトル *宗教冒涜問題で落選の知事に禁錮刑
本文テキスト  4月19日に首都ジャカルタ特別州知事選の決選投票が行われ、前教育文化大臣のアニス・バスウェダン氏(イスラム教徒)が現職のバスキ・チャハヤ・プルナマ氏(中国系キリスト教徒)を破り当選確実となった。バスキ氏にとっては、2016年末に大規模デモと自身の在宅起訴にまで発展したイスラム教冒涜問題の影響で支持率を低下させる中での落選であった(東京4/20ほか)。
    5月9日には、宗教冒涜罪に対する禁錮2年の実刑判決がバスキ氏に下され、10月の任期満了を待たずに知事を退任することになった。冒涜問題の発端は、バスキ氏が「皆さんはコーランにだまされている」と発言したという趣旨のインターネット上の投稿であるが、バスキ陣営側は実際の発言内容は異なり冒涜の意図はなかったと主張。厳格なイスラム主義を掲げる強硬派団体など選挙戦の対立陣営側が、宗教に関する発言を政治的に利用した可能性も指摘されている(毎日5/10ほか)。
[→『ラーク便り』73号38頁参照
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