*イスラム過激派掃討のための戒厳令布告
記事年月 | 2017年4月-6月 |
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号数 | 75 |
媒体 | 国外 |
大分類 | 【B-2. 東南アジア】 |
国名 | フィリピン |
トピック | |
記事タイトル | *イスラム過激派掃討のための戒厳令布告 |
本文テキスト | 5月23日、ドゥテルテ大統領はミンダナオ島全域に60日間有効の戒厳令を布告した。令状なしの逮捕や拘束の権限を治安機関に与えるこの戒厳令は、同島で分離独立運動を展開するイスラム系反政府組織「マウテ」の活動が、イスラム教徒住民の多い同島西部のマラウイ市で激化したことを受けたもの。大統領は必要に応じて法令の適用地域拡大と期間延長を視野に入れているが、戒厳令下での弾圧が長期化する可能性も懸念されている。ミンダナオでのイスラム教徒住民の分離独立を巡る紛争はすでに40年以上に渡る。戒厳令布告に至った今回の背景には、「マウテ」の活動を通じて国内に「イスラム国(IS)」勢力が拡大している現状に対して、政府の態度が硬化したことが挙げられる(毎日・夕5/24ほか)。 |