*北大がアイヌ遺骨63体を返還
記事年月 | 2017年7月-9月 |
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号数 | 76 |
媒体 | 国内 |
大分類 | 【A-3.習俗・慰霊】 |
国名 | 日本 |
トピック | |
記事タイトル | *北大がアイヌ遺骨63体を返還 |
本文テキスト | 北海道大学は8月19日、研究目的で十勝管内浦幌町のアイヌ民族の墓から掘り起こした遺骨63体を浦幌アイヌ協会に返還した。アイヌ民族の遺骨返還としては過去最多。63体の遺骨の大半は同大医学部の研究者が1934年から35年にかけて同町内の墓地から持ち去ったもので、同協会が2014年に返還などを求めて提訴し、2017年3月に和解が成立した。遺骨は返還後、子孫らの手で町営浦幌墓園に埋葬され、20日にはアイヌ民族の先祖供養の儀式「イチャルパ」で供養された。 会員からは今回の取り組みをきっかけに協会の活動が活発化したとの声も聞かれ、専門家は「先住民族が遺骨返還運動に取り組むことは、アイデンティティーの形成を強めていくことにもつながり、大きな意味がある」と指摘している(北海道・札幌8/15、8/20、8/21ほか)。 |