*最下層カースト「ダリト」出身者が大統領に
記事年月 | 2017年7月-9月 |
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号数 | 76 |
媒体 | 国外 |
大分類 | 【B-3. 南アジア】 |
国名 | インド |
トピック | |
記事タイトル | *最下層カースト「ダリト」出身者が大統領に |
本文テキスト | 任期満了に伴う大統領選が行われ、与党・人民党が推す「ダリト」(不可触民)出身のラム・ナト・コビンド氏(71)が当選した。投票は7月17日に実施され20日に開票された。ダリト出身の大統領は1997年に就任したコチェルリ・ラーマン・ナラヤナン氏以来。同選挙は上下両院と州議会議員約5千人による間接選挙で、与野党ともにダリト出身者を候補に擁立したことから「ダリト選挙」とも呼ばれた。両者は具体的な地位向上策を主張していないが、2019年の総選挙を前に、国民の約2割を占めるダリトの票を取り込もうとするものとの見解もある。インドでは大統領は国家統一の象徴として儀礼的な役割を担っており、政治的実権は首相が握っている。コビンド氏はヒンドゥー至上主義団体・民族義勇団(RSS)に近い人物であり、イスラム教徒との対立を助長するのではとの声も挙がっている(読売7/21ほか)。 |