*突厥(とっけつ)時代の巨大な柱状碑文14本を発見

*突厥(とっけつ)時代の巨大な柱状碑文14本を発見

記事年月 2017年10月-12月
号数 77
媒体 国外
大分類 【B-1. 東アジア・太平洋地域】
国名 モンゴル
トピック
記事タイトル *突厥(とっけつ)時代の巨大な柱状碑文14本を発見
本文テキスト  王侯の墓とみられる全長約4~6mの計14本の角柱状の巨大な碑文がモンゴル東部で見つかったと、大阪大学大学院の大澤孝教授が12月8日に発表した。大阪大学などの研究チームとモンゴル科学アカデミーが2015~17年にかけて、ウランバートルの南東約450kmのドンゴイン・シレー遺跡を発掘調査して見つけた。今回見つかった碑文は、6~8世紀に中央ユーラシアを支配する大帝国を築き、歴代中国王朝とも渡り合ったトルコ系騎馬遊牧民、突厥の碑文の中で最大級の大きさで、各碑文には文字や各部族を象徴する標識が彫られていた。被葬者は突厥の「カガン」(君主)に次ぐ「ヤブグ」(副王)で、「テリス・シャド」(東方の王侯)の称号を持っていたことが分かった。大澤教授は「中央ユーラシアを舞台とする諸勢力の関係を解明する貴重な手がかりとなる」と話す(朝日12/9)。
『ラーク便り』データベースの検索ページに戻る