*季節の行事は「SNS映え」重視に

*季節の行事は「SNS映え」重視に

記事年月 2017年10月-12月
号数 77
媒体 国内
大分類 【A-3.習俗・慰霊】
国名 日本
トピック
記事タイトル *季節の行事は「SNS映え」重視に
本文テキスト  季節行事の商戦で、写真共有サイト「インスタグラム」などのSNSに写真を投稿した際の商品の見栄えの良さ、いわゆる「SNS映え」を重視する動きが目立っている。
 10月11日に幕開けした百貨店の歳暮商戦では、大手百貨店は「SNS映え」を意識して色鮮やかな食品や特徴的な絵柄の食品などを充実させた(日経・東京10/12)。
 ハロウィン商戦でも、企業からは、街を練り歩くのではなくSNSに写真を投稿してハロウィンを手軽に楽しむ若者が目立ったとする指摘や、全身の仮装ではなくカチューシャやマスクなどを使った「ワンポイント仮装」をしてSNSに投稿するための写真を撮る客が多かったとする声が聞かれた。また回転寿司チェーン「くら寿司」は、利用客がSNSで写真を「拡散」して客足が増えることを期待し、目玉をかたどったムースなどを初めて発売した(東京・東京10/19、日経・東京・夕11/18)。
 松屋銀座が女性を対象に実施したクリスマスケーキについての意識調査でも、購入したケーキなどの写真をSNSに公開すると回答した人が40.9%に上った(東京・東京・夕10/27)。
 こうした風潮を受け、静岡県神社庁は2016年12月からインスタグラムに県内の各神社の祭りや干支の置物などの写真を投稿している。管理・投稿するのは県内各神社の神職たちで、宮司の1人は「若い人が神社に興味を持ってくれるよう、『インスタ映え』する色鮮やかな写真を投稿できるよう意識している」と話す(静岡・静岡12/30)。
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