*蓮如上人伝承の「大蛇」、正体はシャチ
記事年月 | 2018年4月-6月 |
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号数 | 79 |
媒体 | 国内 |
大分類 | 【A-2.仏教】 |
国名 | 日本 |
トピック | |
記事タイトル | *蓮如上人伝承の「大蛇」、正体はシャチ |
本文テキスト | 6月23日に開催された生き物文化誌学会で、大阪府八尾市の顕証寺(浄土真宗本願寺派)に大蛇の骨として伝わる最大長1mほどの頭骨がシャチの骨であるとの調査結果が発表された。伝承によれば、同寺の開祖である蓮如上人の夢に女が現れて「大蛇(龍女)に変えられて苦しんでいる」と訴えたため、上人がこれを救済した。頭骨はその大蛇のものといい、1496年の石山本願寺開創の直後、現在の大阪市中央区にある南御堂周辺で発見されたと伝わる。今回の調査では、歯列跡や頭蓋の特徴などから完新世(約1万年前から現在)のシャチの骨と判断され、化石の可能性が高いとされた。シャチのほぼ完全な古い頭骨は珍しく、化石であれば国内初の例となる。調査を行った専門家は「文化的価値と自然科学的価値を併せ持ち、極めて貴重」と指摘する(産経・大阪・夕6/23)。 |