*「一時婚」をめぐるイスラム教の宗派対立
記事年月 | 2018年4月-6月 |
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号数 | 79 |
媒体 | 国外 |
大分類 | 【B-4. 中東・西アジア】 |
国名 | イラク |
トピック | |
記事タイトル | *「一時婚」をめぐるイスラム教の宗派対立 |
本文テキスト | 人口の約6割を占めるシーア派の慣習「一時婚」をめぐる議論がスンニ派との対立を助長している。シーア派は家族の許可を得なくても離婚女性らとの一時的な婚姻を認めているが、スンニ派はこれを「売春」「密通」として禁止している。従来イラク社会では隠れた慣習であったが、イラク戦争によってスンニ派のフセイン政権が崩壊しシーア派の政権に移行して以来一時婚を公言する人が増加。現在では国内の一時婚は月約3千組に上り、同戦争前の約10倍にあたるという。戦後の混乱のため夫との離婚や死別を経験した女性が増えたことも原因の1つとみられる。2017年12月にシングルマザーの女性と1ヶ月の間「結婚」の契約を結んだ公務員の男性は「彼女には夫もお金も必要だった」と語った。宗派対立が激しい政争を引き起こしてきた歴史を持つ同国において、宗派間の慣習の相違も克服すべき課題とされる(読売5/29)。 |