*テロで家族を失った女性を描く映画『女は2度決断する』

*テロで家族を失った女性を描く映画『女は2度決断する』

記事年月 2018年4月-6月
号数 79
媒体 国外
大分類 【B-7. 西ヨーロッパ】
国名 ドイツ
トピック
記事タイトル *テロで家族を失った女性を描く映画『女は2度決断する』
本文テキスト  映画『女は2度決断する』(4月14日日本公開、2017年製作)は、ネオナチのテロによりトルコ系移民の夫と6歳の息子を失ったドイツ人女性の苦闘を描く。トルコ系ドイツ人であるファティ・アキン監督(44)は、2000年代に移民系住民9人と警官1人を殺害、多数を負傷させたネオナチ団体「国家社会主義地下組織」の事件から今作の着想を得たという。捜査当局がトルコ・マフィアの抗争と決めつけたことから犯人逮捕に10年かかり、その間、被害者の家族が周囲から白眼視されるなど、移民社会に深い傷を残した事件である。映画の結末には観客の賛否が分かれているが、監督は被害者や遺族にカタルシスを提供したかったと語る(世界5月号ほか)。
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