*家族の小さな葛藤に光をあてた映画
記事年月 | 2018年7月-9月 |
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号数 | 80 |
媒体 | 国外 |
大分類 | 【B-3. 南アジア】 |
国名 | ブータン |
トピック | |
記事タイトル | *家族の小さな葛藤に光をあてた映画 |
本文テキスト | 近代化と伝統の間で揺れる家族の葛藤を描いたドキュメンタリー映画『ゲンボとタシの夢見るブータン』が8月18日に初めて日本公開された。舞台は中部の巡礼地ブムタンの寺院に暮らす家族。息子のゲンボは高校生で、将来について寺院を継ぐべく僧院学校に進むべきかこのまま世俗の高校に通うか悩む。妹のタシはサッカーに夢中で、自分のことを男の子だと思っている。そんな2人に父は、僧になること、女の子らしく生きることを願う。中国とインドの間に位置する仏教国ブータンは長く鎖国政策が続き、親世代は現在も仏教に依拠した生活を送る一方で、子どもたちはヒップホップやサッカー放送を楽しむ。自らも1985年生まれでブータンの変化の渦中で育った同作監督の一人アルム・バッタライ氏は、映画について「近代化で社会が変わりゆくブータンで、静かにぶつかる世代間の価値観がテーマ」だと語る(毎日・夕7/30ほか)。 |