*宗教対立描いた映画『祈り』
記事年月 | 2018年7月-9月 |
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号数 | 80 |
媒体 | 国外 |
大分類 | 【B-4. 中東・西アジア】 |
国名 | ジョージア(旧グルジア) |
トピック | |
記事タイトル | *宗教対立描いた映画『祈り』 |
本文テキスト | ジョージア人のテンギズ・アブラゼ監督の映画『祈り』3部作が8月4日から日本で公開された。『祈り』(67年)、『希望の樹』(76年)、『懺悔』(84年)の3作品から構成され、『祈り』は日本初公開となった。舞台となるコーカサス山脈北東部のヘヴレスティ地方ではキリスト教とイスラム教の民族、ヘヴスリ(ジョージア人)とキスティ(チェチェン人、イングーシ人)が隣接して暮らしている。作品では19世紀を舞台に、キリスト教徒とイスラム教徒の争いが描かれる。ある日、キリスト教徒の男がイスラム教徒の男を倒したものの、敵である男の勇敢さを敬い、敵の右手を切り取って持ち帰るという村の掟を破ったため家を焼かれ追放される。因習に囚われた者の愚かさを描きつつ、敵への敬意や客人へのもてなしといったコーカサス地方の風習と精神が表現されている(読売・夕7/20ほか)。 |