*大山古墳、宮内庁と堺市が共同調査

*大山古墳、宮内庁と堺市が共同調査

記事年月 2018年10月-12月
号数 81
媒体 国内
大分類 【A-7.皇室】
国名 日本
トピック
記事タイトル *大山古墳、宮内庁と堺市が共同調査
本文テキスト  宮内庁は10月23日、堺市と共同で大山古墳(同市)の発掘調査を開始した。古墳の保全整備に向けた基礎資料の収集を目的とするもので、墳丘を囲む最も内側の堤を掘削する(読売・東京・夕10/23ほか)。
    同庁と同市は11月22日、堤で列状に並んだ円筒埴輪や石敷きが見つかったことを発表した。同庁は仁徳天皇陵として同古墳を管理しているが、実際には被葬者は特定されていない。今回発見された埴輪は5世紀前半から中頃の特徴を備えており、4世紀末に死去したとされる仁徳天皇とは年代が合わないとの指摘もなされている(産経・大阪11/23ほか)。
    同庁は陵墓を「皇室の祖先の墓」として外部の立ち入りを厳格に制限してきたため、外部機関と共同で発掘を行うのは今回が初めて。同古墳は世界遺産登録を目指す百舌鳥(もず)・古市古墳群の構成資産の一つであることから、専門家は今回の調査について「公開性や真実性を支えることにつながり、世界遺産登録に向けても意味がある」と評価した。同庁は今後、他の陵墓でも地元自治体に協力を求める可能性があるとしている(日経・東京10/16、読売・東京11/23ほか)。
[→『ラーク便り』79号35頁参照
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