*大谷派の女性差別パネル差し替え問題の展開

*大谷派の女性差別パネル差し替え問題の展開

記事年月 2019年4月-6月
号数 83
媒体 専門紙
大分類 5月
国名 日本
トピック 中外日報
記事タイトル *大谷派の女性差別パネル差し替え問題の展開
本文テキスト  2018年12月の真宗大谷派真宗本廟での解放運動推進本部による人権週間ギャラリー展「経典の中で語られた差別」において女性差別に関するパネルが差し替えられた問題で、第19回女性会議の参加者全員の24人は5月9日、但馬弘宗務総長に問題に対する宗派の説明責任などを問う要望書を提出した(15日付)。
    29日、パネルを監修した源淳子・世界人権問題研究センター嘱託研究員が、3月15日に提出した公開質問状の4月24日付の総長回答を明らかにした。回答では「『経典における女性差別』について、宗派として正式な見解を見い出せるように、教学・教化の課題として今後も継続した研究を進めてまいります」などとあり、全く進展がなかったことに同氏は落胆の色を見せた(31日付。仏教タイムス6月6日付に同類記事。中外日報6月12日付に関連記事)。
    30日、有志でつくる「真宗大谷派における女性差別を考えるおんなたちの会」は、宗議会の会期中にあわせて、差し替え問題に対する要望書を但馬宗務総長と宗・参両議会の議員宛に提出した。主に以下の3点を求めている。(1)差し替えられたパネルの改めての展示、(2)「男にまさりて罪深き女人」「五障三従」などの文言のある『御文』や「変成男子」の『和讃』については、拝読を即刻止めてほしい、(3)女性室が提出したという「聖教に見る性差別言辞の検証―『御文』における性差別言辞並びに拝読について―中間報告」を公開して宗門内に広く共有し、今後の取り組みを明示してほしい(6月21日付)。
[→『ラーク便り』82号14~15頁参照
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