*カシミールの自治権剥奪とパキスタンの反発

*カシミールの自治権剥奪とパキスタンの反発

記事年月 2019年7月-9月
号数 84
媒体 国外
大分類 【B-3. 南アジア】
国名 インド
トピック
記事タイトル *カシミールの自治権剥奪とパキスタンの反発
本文テキスト  8月6日、インドとパキスタンが領有権を争うカシミール地域をめぐって、インド政府はインド側にあるジャム・カシミール州に70年前から認めてきた自治権を、議会の手続きを経て剥奪した。ヒンドゥー教徒が8割を占めるインドの中でも、人口の大半がイスラム教徒であり、パキスタン側のカシミール地方とのつながりも強い同州は、これまでインド憲法の規定によって一定の自治を認められてきたが、今年5月の選挙で再任が決まったヒンドゥー至上主義を掲げるモディ首相と与党・インド人民党(BJP)の主導により自治権剥奪の決議がなされた。この決定にパキスタン政府は反発し、翌7日にはインドの駐パキスタン大使に国外退去を要求。加えて、カーン首相は国家安全保障会議において、対インド貿易の一時停止や外交関係の縮小等を決定、また、インドへの直行列車の運休を表明するなど、両国の緊張が高まっている(東京・夕8/8ほか)。
[→ラーク便り83号62頁参照
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