*アイヌ遺骨を博物館が初返還、再埋葬へ
記事年月 | 2019年7月-9月 |
---|---|
号数 | 84 |
媒体 | 国内 |
大分類 | 【A-3.習俗・慰霊】 |
国名 | 日本 |
トピック | |
記事タイトル | *アイヌ遺骨を博物館が初返還、再埋葬へ |
本文テキスト | 7月23日、北海道の浦幌町立博物館が保有するアイヌ民族の遺骨1体を浦幌アイヌ協会に返還することがわかった。また、アイヌ民族の遺骨を保管する他の12施設でも、少なくとも6施設は2020年4月に胆振(いぶり)管内白老町にオープンする「民族共生象徴空間(ウポポイ)」内の慰霊施設に遺骨を集約する方針であることも判明した。遺骨管理権は国連先住民族権利宣言に基づくもので、土地・資産の権利などと同じく先住民にとって重要な権利であるが、これまで博物館や研究施設から地元のアイヌ民族団体に遺骨が返還されたことはなく、今回が初めてとなる(北海道・札幌7/24、産経・東京7/24)。 また8月9日には、札幌医大が保管していたアイヌ民族の遺骨1体が、遺骨が出土した浦幌町の浦幌アイヌ協会に返された。同協会は札幌医大に遺骨返還を求める訴訟を起こしていたが、6月に和解が成立している。同大からの裁判による遺骨返還は初。町立博物館から返還された遺骨とともに、8月17日に町内の墓地に再埋葬された(北海道・札幌8/10、読売・札幌8/18)。 |