*再総選挙実施も続く政局混乱、世俗派と宗教派の対立根強く
| 記事年月 | 2019年7月-9月 |
|---|---|
| 号数 | 84 |
| 媒体 | 国外 |
| 大分類 | 【B-4. 中東・西アジア】 |
| 国名 | イスラエル |
| トピック | |
| 記事タイトル | *再総選挙実施も続く政局混乱、世俗派と宗教派の対立根強く |
| 本文テキスト | 5月の組閣失敗による再総選挙(定数120)が9月17日に行われ、中道野党連合「青と白」が33議席、与党・右派政党「リクード」が32議席、アラブ系政党が13議席を獲得した。しかし第1党「青と白」党首のガンツ氏を首相候補として推薦したのが中道・左派など54議席であったのに対し、第2党リクード党首のネタニヤフ氏を推薦したのは右派・宗教勢力の55議席であった。リブリン大統領は両党の大連立を促すため協議を求めたが失敗に終わったため、ネタニヤフ氏側に組閣を要請した。ネタニヤフ氏は8議席を獲得した極右政党「我が家イスラエル」との連立交渉を図るとみられるが、世俗派の同党党首リーベルマン氏は、ネタニヤフ氏が宗教政党と袂を分かたない限り応じない姿勢を示している。前回の総選挙の後、「我が家」はユダヤ教超正統派の徴兵免除をめぐる問題で宗教政党と対立していた。組閣期限は最大6週間だが政権発足の明確な目処は立たず、3度目の総選挙を予想する見方もある(毎日9/27ほか)。 [→ラーク便り83号小特集3参照] |